前回の記事「ポスドク→企業を目指す方へのアドバイス」の第2弾です。
前回は、ポスドク→企業研究者を目指す方々はプレゼンが、専門家を対象としすぎていて伝わらないという話をしました。今回は
研究内容 + 自己分析
というお話です。大学でポスドクとして働かれてきた方々は、
面接で見られること = 研究内容
と思いが強すぎることがあります。確かに大学ではそういう一面が大きいのでしょう。実力社会で、何より成果が出せることを求められる厳しい社会で働いてこられたので、それはわかります。でも企業の論理ってちょっと違っていて、大学研究者から見れば、ちょっとヌルいと思われるようなことを気にします。
一緒に働いていけそうな人か?
ということです。大学は自身の能力があれば渡っていけるのかもしれませんが、企業はチームプレイで仕事をするのが普通です。そうすると、能力と同じくらいチームプレイを求められます。一緒に仕事をしてうまくいきそうかどうか?それは研究内容だけでは測れません。だからこそ、
自分とはどういう人間か?
を示すエピソードなどを求めてくるわけです。で、大学で必死で研究している人がいきなりそんなことを言われても困る訳です。でもあなたがどういう人間かを知っているのは、あなたと家族と同僚と友達くらいです。企業側に分かるようにするために、研究内容の説明にプラスアルファを用意しないといけません。これが新卒の就活生の方々がしている
自己分析
というものです。ですから、素晴らしい研究業績を持っていても、自己分析にしっかり時間をかけて、自分とはどういう人間かを示す良いエピソードをたくさん考えてみてください。
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