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これからの創薬研究の主戦場はどこになるのか?

  • 執筆者の写真: Ken Yoshida
    Ken Yoshida
  • 2017年5月15日
  • 読了時間: 3分

先日のブログでこれから製薬会社の研究というものが進んでいくシナリオについて書いてみました(こちら)。今回は、じゃあ創薬研究に携わりたいと思っている人たちは、これからどうしたらいいのか?について考えてみたいと思います。

まず、前回のブログと重複しますが、簡単に製薬会社の研究がどうなっていくのかについて。創薬研究の主戦場はこれまで製薬会社の研究所でした。もちろんそこで薬作りをシーズから臨床試験入りまで仕上げていたのは製薬会社の研究員でした。でもそれは過去のものとなりつつあります。少なくともシーズ探しの主戦場は今や製薬会社研究所ではなくなりつつあります。シーズは大学やバイオベンチャーが探して、製薬会社はそれを導入するというのが最近の流れです。この流れは加速し、研究そのものが大学やバイオベンチャーに移っていきます。

そうなると創薬研究という仕事も大学やバイオベンチャーに移っていきます。特にバイオベンチャー。最近は日本にも創薬研究まで行うバイオベンチャーが増えてきて、その中にはかなりいい感じになってきているところも出てきています。ただ!

日本のバイオベンチャーはダメなところも多い

と思っています。というのも、日本のバイオベンチャーは見通しが悪くなっても潰れません。バイオベンチャーは自分たち独自の技術や知見をフルに活かして創薬します。しかしその独自の技術や知見があまりうまく行かなかった場合、その会社は潰れるべきです。だって通用しなかったんだから。でも日本のバイオベンチャーはそれでもゾンビのように存続し続けます。どうしてそんなことが出来るのか詳しいことはよく知りませんが、ベンチャー推進とかの政策が関係してるのかな?と思っています。とにかく、うまく行かなかったバイオベンチャーは市場から退場すべきです。そうならない多くの日本のバイオベンチャーは不健全です。ですので、自ずとそういう市場原理が働いているバイオベンチャーは海外ということになります。

日本の製薬会社が日本のバイオベンチャーを買収したり提携したりすることが少ない、そして提携しても失敗することが多いのはそういう一面もあると思います(絶対数が欧米に比べて少ないことが主原因ではあります)。ですから、

これから創薬研究の主戦場は海外のバイオベンチャー

ということになると思います。残念ながらこのままでは日本で創薬研究するのは困難になると思わざるを得ません。でもベンチャーなんていつ潰れてもおかしくない。じゃあ欧米の大手製薬研究所に行けば創薬できるのでは?と思われるかもしれません。確かにそうですが、欧米の大手製薬研究所とはどんな創薬してるかを知ると、そんなに魅力を感じない人が多いのではと思います。それなら日本の製薬会社でバイオベンチャーからの導入品を評価してた方が面白いのではと思います。とにかく、

これから創薬研究をしたいと思っている人は海外のバイオベンチャーを目指すべき

でしょうね。参考になれば幸いです。ご質問ご意見はお気軽にkenyoshida36@gmail.comまたは下のコメント欄まで。

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