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製薬研究職とはどんな仕事なのか?今後どんな仕事になっていくのか?

  • 執筆者の写真: Ken Yoshida
    Ken Yoshida
  • 2017年5月6日
  • 読了時間: 3分

製薬会社で研究職として働きたい学生さんや他業種で研究していて製薬業界に興味を持っている人は、製薬研究員がどんな日常業務をしているのか興味があるのではと思います。実際には会社によって違いはあると思いますが、簡単に紹介したいと思います。

名前の通り「研究員」ですから、研究するのが一番大事です。ですが、大学の研究とはちょっと異なり、全くよく分かってないことをやるって感じではありません。論文などで公知の情報や社外ネットワークから得られた情報から、疾患治療に繋がりそうな情報をつなぎあわせて創薬プロジェクトにしていくこと、そして薬を見つけてくることがメインの仕事になります。大きな違いは分業制であること。創薬プロジェクトの出だしは一人で行うこともありますが、複数で手分けして行うことが多いです。Aさんは化合物スクリーニング実験の立ち上げ、Bさんは動物モデルの立ち上げ、等々。実際に化合物スクリーニングが始まれば有機合成研究員もチームに入ってきますし、薬物動態研究員も。もっと進めば製剤関連部署の研究員や毒性研究員。うまく進めば分業は進み、チームはどんどん大きくなっていきます。

とここまではイメージつくと思います。でもこれ以外にも、導入品といって他社が作った化合物を自社で臨床開発するような話が持ち上がった場合、実際に導入するかどうかの検討チームに研究員が関わることもあります。導入品がまだ臨床ステージに行ってなくて、非臨床データしかない場合、そのデータをしっかり理解できるのは研究員だからです。こういうのを専門に行う部署がある会社もありますし、ない会社もあります。

で、更に言うと、ここまで説明した研究員の仕事。でも

このやり方って過去のことだね

って会社も出てきています。最近の研究員のメインの仕事は大学との共同研究。共同研究先に行って実験したり、共同研究先で見つかった新しい知見をいち早く手に入れて社内で化合物スクリーニングに持っていく。そんな感じで最初の創薬シーズを探す部分は大学に頼るというところが増えてきています(というか今はこれがメインストリームかも)。こうなってくると探索っていう仕事はほとんどなくて、薬理がメインになりますし、スクリーニングとかはロボットがメインになります。スクリーニングから良いもの(in vitro活性や薬物動態)が出てくれば、また共同研究して薬効を確認し、毒性確認して臨床試験って感じで、昔に比べればスピード感がある創薬が今のメインです。

ここからは製薬研究員の業務の近未来って感じです。先ほど導入品の評価をする仕事もあるって話がありましたが、今後はこんなことがメインになってくるのではと思います。大学で創薬シーズ、化合物スクリーニング、薬効評価までやって、それを評価するのが、製薬研究員のお仕事。GLP試験は外注。臨床開発からが自社(これさえ外注も今後メインになる可能性もある)という流れです。つまり製薬会社の商社化、大学の製薬研究所化が進んでいくのではと思います。

製薬業界は今、岐路に立っていて

特に研究所の立ち位置はこれからどんどん変わっていく可能性があるのでは

と思っています。その辺をよく考慮して就活した方がいいなってのが私のアドバイスです。

参考になれば幸いです。ご質問ご意見はお気軽にkenyoshida36@gmail.comまたは下のコメント欄まで。

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