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複雑で理解が難しい研究のプレゼンは、カーナビみたいに聴衆をナビする


タイトルの通り、複雑で理解が難しい研究のプレゼンの時はどうするか?という話です。わかりやすくしたいけど、それができれば苦労しないんだよ!という人、いますよね。

そういう場合、まずすべきことは、イントロの最後あたり、自分がなぜこの研究をしたのかを説明したあとで、

プレゼンの結論を先に言う

ことをオススメします。それによって、聴衆はこれから話の進む方向性が理解できるからです。そして、その次に、どういう実験を行ってその結論に至るのかの理論の流れのスライドを示す(下の例参照)。そして、その流れ通りに実験結果を示していき、一つ一つの実験結果を示した後に、どこまで話したかを示すスライドを出す。こんな感じで。

(例)

実験1(〇〇の必要条件実験)

実験2(〇〇の十分条件実験)  ← ここまで終了

実験3(△△のネガコン実験)

実験4(□□のin vivo実験)

結論

これ以外にも工夫を凝らすことで、複雑で難解な研究をわかりやすくできます。大事なことは、

実験の説明の前に全体の流れを提示し、途中も常に今どこなのかを定期的に示す

ことです。迷子にならないで目的地につくために、カーナビのように聴衆をナビするプレゼンをしましょう、という感じです。

参考になれば幸いです。ご質問はお気軽にkenyoshida36@gmail.comまで。

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