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ユニークなプレゼン(経験談)


「私はなぜ薬を作りたいのか?」

製薬会社に勤務していた頃に、会社上層部の前でこのテーマでプレゼンをしたことがあります。周りの多くの人は

・身内に病気の人がいたから

・自分が薬で病気が治ったから

・苦しんでいる人たちの役に立ちたいから

・大儲けして会社を大きくしたいから

・世界を変えたいから

などの理由が多かったです。一言で表すと普通ですが、みんな、それぞれ具体的な逸話があって、聴衆はとても興味深く聴いていました。でも同じような既視感のある主張の人が多く、もっと他の意見はないのかなという感じもありました。

そんな中で私はこのトピックが出た時に、

ユニークなプレゼンをしたいな

と考えました。そして以下のような概要でプレゼンしました。

現代の科学は進歩しているけど、人間の生物学については分かっていないことが多い。PETやMRIはそのためのツールではあるが、十分ではない。大学では非常に高いレベルで研究が行われているが、ほとんどはマウスなどの実験動物を用いた実験か、人間であっても培養細胞レベルの成果が多い。現時点で分子レベルで人間を理解できる最良の方法は薬である。実際、新しい薬ができることで人間の生物学的理解が深まっている(特に脳科学)。私は新しい薬を作る過程で人間について生物学的に解明したい。

このプレゼンで私は、非常にユニークな視点で面白いという評価を周りの人たちからいただきました。

どんなに良い内容でもつきなみな内容だと聴衆は飽きてしまいます。

自分が思ってもみない考え方の話に人は興味を持ちます。思い切ったことをすると、はずす可能性もないとは言えませんが、他のみんなと同じでは印象にも残りません。

就職活動をする方々も同じです。とってもいい模範解答を探すのではなく、自分の内なる考えの中でもユニークなものを考えだし、面接での志望動機などに盛り込むと、面接官の印象に残る可能性が高くなります。参考になれば幸いです。

ご質問はお気軽にkenyoshida36@gmail.comまで。

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