有名な偉い先生によくあるのが、いっぱい新しい実験結果が出たからということで、それらを全て見せてしまうというプレゼン。こういうプレゼンは内容にインパクトがあるので、聴衆はできるだけ情報を得ようと頑張るので何とかなるのですが、有名じゃないただの研究者の端くれである私の場合、同じことをしても誰も頑張ってついてきてくれる訳がありません。
プレゼンではできるだけ、結論を一つに絞り、その結論と関係があるイントロ、実験結果だけを発表するようにしましょう。もし長い時間プレゼンする機会があるのであれば、最初に発表のアウトラインを示し、例えば「今日の発表する内容は大きく分けて3つです」と宣言し、それぞれのパートごとに明確な区切りをつけて発表しましょう。
情報が多いという意味では一つのスライドの中にたくさんの情報を詰め込むことも避けるべきです。ビジーなスライドはそれだけで読む気が失せますし、字が小さくて読めないかもしれません。いろいろな条件をふった実験結果をグラフにしてバーが10本以上立っているような場合は条件の違いを把握するだけで一苦労です。どこを見ればいいのか一目瞭然のグラフにし、タイトルや目盛り、縦横軸のラベルも大きなフォントで分かりやすくしましょう。読めなくてもいいからといって小さな字で載せるくらいなら、削除して、余計な情報は載せないようにしましょう。
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