ドナルド・トランプがアメリカ大統領になることが決まりましたね。毎回そうですが、アメリカ大統領選は、大統領候補にプロのプレゼンアドバイザー(選挙参謀)が付くので、スピーチはとても勉強になります。短時間で聴衆に訴えないといけないので、とても力強い言葉が使われていますね。例えば、ドナルド・トランプの
Make America great again
は言葉のリズムも良く、覚えやすく、内容にも力があります。トランプさんらしさも出ています。オバマ前大統領が8年前の大統領選挙戦で使った
Yes, we can
Change
というキャッチフレーズも非常に短い言葉に力強さ、オバマさんらしさが出ています。
言葉なんてみんながしゃべっているのだから、そんなに変わらないと思ってしまいがちですが、大統領選を見ると、
やっぱり言葉選びは大事だな
と思います。
言いたいことを端的に力強い言葉で表す。
こういうテクニックは、研究プレゼンでも使えます。特に研究者以外に研究プレゼンする場合、有効なキャッチフレーズは、プレゼンの理解を良くしたり、印象に残る、記憶に残るプレゼンにするために非常に役立ちます。
良いキャッチフレーズの作り方は難しいですが、まず大事なことは、
実験結果から言えることを端的に抽象化する
ということです。人は抽象的なことだけを聞くと「具体例がないとイメージできない」となるし、具体的なことだけを聞くと「で、何がいいたいの?」となります。研究プレゼンの場合は具体例は実験結果ですが、それをどう抽象化するかによって聴衆へのインパクトが変わります。同じ実験結果でも抽象化が上手ければ、聴衆の印象は良くなりますし、抽象化が下手、もしくは具体例と抽象化がしっくりマッチしていないと、印象は悪くなります。
良いキャッチフレーズとは良い抽象化
ということです。抽象化する際により短いフレーズ、より力強い言葉を使うと、伝わるキャッチフレーズになりやすいです。
ドナルド・トランプの場合でいうと、具体的な例は移民抑制、保護貿易などでそれを抽象化したキャッチフレーズがMake America great againということです。
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