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ストーリー(プレゼンの流れ)の作り方


前々回の「イントロの重要性」で書きましたが、研究のプレゼンには一般的なフォーマットがあり、

イントロ→【実験手法→実験結果】→まとめと考察

(【実験手法→実験結果】内は実験手法の数だけ繰り返しになる)

という流れです。この流れの作り方ですが、まず

結論(まとめと考察)をどうするか

を考えます。できれば一つのプレゼンで訴えたい結論は一つに絞りましょう(できればワンフレーズがベスト)。あれもこれもとたくさん盛り込むと、フォーカスがぼけます。

記憶に残る幕の内弁当はない(秋元康)

です。簡潔明瞭な結論にできるとベストです。

結論が決まったら、その結論に導くために必要なイントロダクションを考えます。その結論に持ち込むために必要不可欠な情報だけをイントロに盛り込みましょう。イントロも盛りすぎてはいけません。知識が豊富であることをアピールしておきたいなどと考え、様々な情報を盛り込むと、聴衆は一体どこに向かっていくのか分からなくなり迷子になります(聴衆に理解してほしくないプレゼンをする場合は、関係の薄い情報まで盛りだくさんにして、情報のシャワーを浴びせて煙に巻くのは一つの手です)。過去論文・レビューから取ってきたイラストや実験結果で示し、論理的に聴衆を納得させてください。この時に、

あなたの研究の視点は、何が新しいのか?研究分野におけるどんな問題を解決しようとしたのか?

を明確に示してください。要は自身の研究のユニークさをアピールしてください。ここまでをちゃんとできれば、あとは実験手法と実験結果を分かりやすく説明し、最後に結論を提示すれば、分かりやすいストーリーができます。

大事な点をまとめますと、

1.明確な一つの結論

2.必要十分な情報を含むイントロ(余計な情報は除く)

3.自身の研究のユニークさをアピール

の3点です。

ご質問はお気軽にkenyoshida36@gmail.comまで。

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