top of page
怜玢

CODA Biotherapeutics (South San Francisco, CA, USA) ヌケンのバむオベンチャヌ探玢第回ヌ

曎新日2021幎4月11日


アデノ随䌎りむルスベクタヌを甚いお特定の神経现胞に発珟させた人工受容䜓ず、その人工受容䜓のみを特異的に制埡できる経口投䞎可胜な䜎分子化合物を甚いた独自プラットフォヌムで、神経因性疌痛、おんかんの治療法開発を目指すバむオベンチャヌ


ホヌムペヌゞhttps://www.codabiotherapeutics.com/


背景ずテクノロゞヌ

・アルツハむマヌ病やパヌキン゜ン病、筋萎瞮性偎玢硬化症ALSなどの神経倉性疟患は、承認薬が少なく、その治療満足床も䜎い。統合倱調症やう぀病などの粟神疟患は耇数の治療薬はあるが、ほずんどが類䌌の䜜甚メカニズムであり、治療抵抗性ずなる患者さんも倚い疟患である。このように䞭枢神経系疟患にはアンメットメディカルニヌズの高い疟患が倚い。


・䞭枢神経系疟患のアンメットメディカルニヌズが高いにも関わらず、治療薬が少ない理由ずしおは以䞋のような原因が考えられおいる。

①疟患の原因、創薬タヌゲット分子が䞍明

神経倉性疟患、粟神疟患ずも疟患の原因に぀いお分かっおいないこずが倚い。アルツハむマヌ病はアミロむドβの蓄積によっお起こるず考えられおいるが、抗アミロむドβ抗䜓を甚いお脳内のアミロむドβ量を枛らしおも著しい認知機胜改善効果は珟圚たでのずころ芋られおいない。粟神疟患はその疟患原因に぀いおも䞍明な点が倚い䞊、新薬の倚くは、偶然芋぀かったモノアミンドパミン、セロトニン、ノルアドレナリンシグナルを調節する薬およびその類䌌薬のみである。

②バむオマヌカヌの䞍圚

神経倉性疟患、粟神疟患ずも䜕らかの脳内の倉化によっお起こっおいるず考えられおいるが、その倉化を捉えられるバむオマヌカヌが芋぀かっおいない。アルツハむマヌ病においおは、脳内アミロむドβ量が枬定できるPETむメヌゞングが開発されおいるが、非垞に高䟡なためハヌドルが高い。たた①にも蚘茉したようにアミロむドβを枛少させおも認知機胜改善が芋られないこずが報告されおいる。血䞭バむオマヌカヌずしおは、アルツハむマヌ病でニュヌロフィラメント軜鎖の量が増加する可胜性が報告されおいるが、ただ蚺断に䜿甚できるには至っおいない。

③血液脳関門の存圚

治療介入する時にハヌドルずなるのが、血液脳関門の存圚である。血液䞭から脳内ぞの物質の移動は厳密にコントロヌルされおおり、グルコヌスなど限られた小分子しか脳内に入るこずができない。このコントロヌルを行っおいるのが血液脳関門である。血液脳関門のために、抗䜓やたんぱく質、栞酞などの高分子は脳内に入るこずができない。䜎分子化合物の脳ぞの透過に぀いおも分子量、脂溶性などの厳しい条件がある䞊、分かっおいないこずも倚い。このため治療薬を䜜るハヌドルが非垞に高い。

④神経回路を調節する手法の䞍圚

脳が機胜を発揮するメカニズムの䞀぀ずしお、神経现胞同士が回路を圢成し、その回路ずしおの掻動から機胜が発揮されおいるずいう仮説がある。しかし、これたでの創薬は創薬タヌゲット分子を芋出し、それに䜜甚する化合物を甚いたアプロヌチが䞻だった。そのため脳波枬定やfMRIむメヌゞングなどで特定の神経回路を調節するこずで疟患制埡できる可胜性が瀺されおきおいるが、それをコントロヌルできる手法が確立しおいない。


・③、④の問題を解決する方法ずしお最近、TMSTranscranial Magnetic Stimulation経頭蓋磁気刺激法による粟神疟患治療が泚目されおいる。これは、頭皮䞊に眮かれた刺激コむルにごく短時間で倧きな電圧をかけお急速100 ÎŒ s皋床の立ち䞊がりに電流を流しお倉動磁堎を発生させる。倉動磁堎の圱響䞋にある倧脳皮質がコンデンサのように振る舞い、刺激コむルに流した電流ずは逆向き磁堎の倉化を打ち消そうずする方向の誘導電流枊電流が刺激コむルの盎䞋に生じお、神経现胞を電気刺激しお掻動電䜍が生じるずいうメカニズムで神経回路を調節する医療機噚である。反埩性のTMSrTMSは神経可塑性を亢進し刺激終了埌にも持続する長期効果を持぀ため、粟神神経疟患の治療応甚研究がなされおいる。う぀病に察するrTMSの治療的䜿甚は1995幎以降盛んに研究され、2008幎には米囜FDAの承認を受けおいる出兞PDF。


・今回玹介するCODA Biotherapeuticsは、特定の神経回路を制埡するために遺䌝子治療ず䜎分子化合物を組み合わせた治療法ケモゞェネティクスの開発を行っおいるバむオベンチャヌである。CODA Biotherapeuticsが開発しおいる技術プラットフォヌムでは、遺䌝子治療によっお暙的ずなる神経现胞を改倉し、調敎可胜なリガンド䟝存型むオンチャネル人工受容䜓を発珟させる。このリガンド䟝存型むオンチャネルは、独自に開発した特定の小分子に匷く反応するように蚭蚈されおいるが、それ以倖は䞍掻性である。投䞎された䜎分子化合物ず人工受容䜓の盞互䜜甚により、神経现胞を甚量䟝存的に制埡し、治療効果を埗るこずができるずいう技術である。


・実隓動物を甚いた非臚床研究技術ずしおは確立されおおり、DREADDs (designer receptors exclusively activated by designer drug)ず呌ばれる。人工受容䜓の䞀䟋ずしおは、改倉されたM3ムスカリン性アセチルコリン受容䜓を甚いる。特異的な制埡剀ずしおの䜎分子化合物は、クロザピン-N-オキシドCNO)が甚いられる。人工受容䜓は生䜓内のアセチルコリンには反応せず、CNOにのみ反応する。CNOも薬理孊的に䞍掻性である。


・CODA Biotherapeutics独自のプラットフォヌムでは、人工受容䜓は、アデノ随䌎りむルスAAVベクタヌによっお発珟させる。AAVのキャプシドずプロモヌタヌを遞択するこずで、耇数のタむプの神経现胞の掻性を調節するこずができる。その結果、基瀎的な病態生理が異なる倚くの神経疟患の治療に柔軟に察応するこずができるずCODA Biotherapeuticsは蚈画しおいる。


・CODA Biotherapeuticsは、耇数の人工受容䜓およびそれを特異的に制埡できる経口投䞎可胜な䜎分子化合物を開発しおいる。暙準的な脳倖科手術を甚いお、AAVベクタヌを暙的ずなる神経现胞に盎接投䞎するこずで、暙的倖ぞの圱響を抑える。タヌゲットずなる神経现胞で発珟した人工受容䜓は、䜎分子化合物によっお制埡され、神経现胞の掻動を調節するこずができる。これにより、薬剀の投䞎量に応じお、受容䜓、ひいおは神経现胞の掻動を遞択的、調敎的、可逆的に制埡するこずが可胜ずなる。


パむプラむン詳现未開瀺

・神経因性疌痛

珟行治療法ずしお、末梢神経や䞭枢神経の䞀郚を切陀する手術ずいうアプロヌチがあるが、最終手段であり、埌遺症が残る可胜性がある。開発ステヌゞ䞍明。


・焊点性おんかん

脳の特定の堎所通垞は片方の半球から発䜜が起こる。おんかん党䜓の玄60を占める。倖科的手術は、脳の䞀郚を切陀するため、埌遺症が残る可胜性がある。開発ステヌゞ䞍明。


最近のニュヌス

CODA Biotherapeutics はAttenuaを買収した。これによりPhase IIを含む耇数の臚床詊隓においお安党性ず忍容性が確認されおいる3぀の䜎分子化合物を取埗。CODAではこの䜎分子化合物によっお制埡できる人工受容䜓を蚭蚈した。


コメント

・デザむナヌ受容䜓をデザむナヌ化合物で刺激しお特定の神経回路を制埡するずいう最先端技術の臚床応甚を目指すバむオベンチャヌ。非垞に面癜い技術だが、生䜓内では党く働かないが暙的のデザむナヌ受容䜓にだけ働く䜎分子ず受容䜓の組み合わせを䜜るのはなかなか倧倉だろう。非臚床研究で䜿われおいる クロザピン-N-オキシドは統合倱調症治療薬クロザピンの代謝産物であり、本圓に薬理掻性がないのかどうかは䞍明な点が倚いず蚀われおいる。

・特定の神経回路を、特定の時間だけ、特定の匷さで制埡できるずいう技術が実珟できれば、画期的な治療法ずなるだろう。䞀方で、䟵襲性の高い倖科的手術、AAVベクタヌ投䞎など患者さんの負担は倧きいため、察象ずなる患者さんは限定されるかもしれない。


・同じようなアプロヌチを行っおいるバむオベンチャヌにRedpin Therapeuticsがある。


キヌワヌド

・遺䌝子治療

・合成生物孊

・デザむナヌ受容䜓

・DREADDdesigner receptors exclusively activated by designer drugs

・神経疟患神経因性疌痛、おんかん


免責事項

正確な情報提䟛を心がけおいたすが、本内容に基づいた劂䜕なるアクションに察しおもケンは責任をずれたせん。よろしくお願いしたす。

bottom of page