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Take Home Message


プレゼンの締めに話す「まとめ」のことを、英語で

Take Home Message

ということがあります。読んで字の通り、「家に持ち帰るメッセージ」ですね。

ただ、プレゼンした内容を家まで持ち帰ってもらうのは結構大変です。人の脳は20分後に42%もの情報を忘れてしまうそうです。家に帰るまで1時間だとすれば、56%は忘れます。

じゃあどうすればいいのか?

一つの方法としては

繰り返し言う

という方法ですね。中学高校の復習と同じです。最後に1回だけ言うのではなく、プレゼンの途中途中で何回も言う。でもこれって何回言っても大丈夫なものだけです。例えば、あなたの伝えたいことを端的に表したキーフレーズとかですね。これなら何回も繰り返してもそれほどおかしくありません。

あとは

アウトプットしてもらう

ですね。聴衆に口に出して言ってもらう方法です。脳ってインプットよりアウトプットを重要視するみたいで、自分が聞いたことより、話したことのほうがよく覚えているんです。だから、聴衆にアウトプットしてもらうように促すという方法があります。ただ、これもキーフレーズくらいの長さの文じゃないと変な感じになります。TPOも重要で間違った状況で使うと、変な感じになります。

一番いいのは

インパクトのあるメッセージにする

ですね。難易度高いですが、一番印象に残ります。衝撃的なメッセージ、トリビアなメッセージ、説得力のあるメッセージは力があります。「PD1抗体は、投薬が終わった後も効果が持続し、完治することもある」という今までの抗癌剤にない特長を端的に言えば、聴衆は覚えやすいです。このフレーズは私が1年以上前に本庶先生(京都大学)の講演会で聞いたもので、今でも覚えています。ただ、何だったらインパクトのあるメッセージになるのかは、聴衆によります。興味のない内容だとインパクトはありませんので、せっかくの渾身のメッセージも伝わりません。私は薬に興味があるから本庶先生のメッセージにインパクトを感じたわけです。どんな聴衆なのかを把握しておくことは最も重要です。せっかくプレゼンするのですから、聴衆に覚えてもらえるといいですよね。

ご質問はお気軽にkenyoshida36@gmail.comまで。

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