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薬は毒である


私が大学2年生だった頃、毒性学の教授が初めての毒性学講義で

「薬は毒である」

と黒板に書かれました。聞いた時に「えっ?」と思いました。薬が毒ってどういうこと?薬と毒なんて全然違うものじゃないの?

その後、教授がそのフレーズの意味と毒性学という学問について説明してくださいました。簡単に説明すると、「薬はある用量を超えると毒になる、でも毒になる用量と病気を治す用量に差があるものが薬である。よって薬が毒になってしまうメカニズムを探るのが毒性学である」とのことでした。

10年以上経った今でも覚えています。それは

毒性学の本質を、印象的なフレーズを使って説明してくれた

からです。メッセージ性のあるフレーズを使えると、聴衆の印象に残るプレゼンになります。あなたのプレゼンにおいてのメッセージ性のあるフレーズを考えてみてください。きっと10年間聴衆の記憶に残るプレゼンができます。

ご質問はお気軽にkenyoshida36@gmail.comまで。

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