「研究者以外の人たち」にも分かりやすい研究プレゼンテクニック紹介の第一回目。
研究のプレゼンには一般的なフォーマットがあって、
イントロ→【実験手法→実験結果】→まとめと考察
(【実験手法→実験結果】内は実験手法の数だけ繰り返しになる)
という流れです。だから誰でも同じようにプレゼンでき、誰がやっても一緒のはずですが、そうはなりません。何が違うのか。まず最初に大事なこと。研究者は自分で行った実験結果をアピールしたい!と熱くなります。
しかし、ちょっと待ってください!
あなたの実験結果のグラフや写真を見ただけで、そのインパクトや面白さを理解できる人はほとんどいないと思ってください。あなたがどれだけ熱く語っても、聴衆は「ぽかーーん」です。ではどうしたらいいのか?
あなたの研究背景の紹介(要はイントロ)にしっかりと時間をかけてください!
場合によっては持ち時間の半分以上をイントロ(&実験手法の説明)に使っても構いません。イントロでは、
1.どうしてあなたがその研究をやったのか?
2.その研究の何が面白いのか?
3.その研究分野にはどんな未解決問題があるのか?
などをしっかり説明することが重要です。これを理解してもらえれば、あなたのプレゼンは成功すると言っても過言ではありません。思い入れを一旦忘れて、聴衆の立場になったプレゼンを心がけましょう。
ご質問はお気軽にkenyoshida36@gmail.comまで。