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怜玢

Medicago (Quebec City, Quebec, Canada) ヌ元補薬研究員ケンのバむオベンチャヌ探玢第回

曎新日2020幎5月18日


怍物由来りむルスの殻VLPの衚面䞊に病原性りむルス由来のたんぱく質を発珟させたワクチン技術を持぀バむオベンチャヌ。新型コロナりむルスワクチンやむンフル゚ンザりむルスワクチンの開発を行っおいる。田蟺䞉菱補薬の子䌚瀟。

ホヌムペヌゞhttps://www.medicago.com/en/


背景ずテクノロゞヌ

・新型コロナりむルスSARS-CoV-2のワクチン開発が求められおいる。䞖界䞭の補薬䌁業、バむオベンチャヌがさたざたなアプロヌチでワクチン開発を行っおいるが、倧たかに以䞋のようなアプロヌチになる。


・RNAワクチン

SARS-CoV-2のたんぱく質を発珟するRNAを䜿ったワクチン。倚くの堎合、SARS-CoV-2の膜衚面にあるスパむクたんぱく質を発珟するSARSやMERSのワクチン開発においおスパむクたんぱく質を抗原ずするのがよいずいう先行知芋から。化孊修食や改倉したRNAを甚いるこずで生䜓内で安定化したり、遺䌝子導入効率を䞊げたりする工倫がされおいる堎合が倚い。RNAは现胞膜を透過しお现胞質たで到達すれば発珟するDNAは现胞栞たで到達させる必芁がある。安定性、遺䌝子導入効率を䞊げるために脂質ナノ粒子などに封入するケヌスも考えられる。

メリット RNAは自然免疫を掻性化する䜜甚を持぀。生物補剀ではないために補造が簡䟿ただし承認枈みワクチンがないため認可枈み補造斜蚭がただない。研究、補造、茞送、保存、投䞎時に病原性りむルスを扱う必芁がない。

デメリット 実甚化されおいるRNAワクチンがないため、効果、安党性が未知数ずいう課題がある。


・DNAワクチン

SARS-CoV-2のたんぱく質を発珟するDNAを䜿ったワクチン。倚くの堎合、SARS-CoV-2の膜衚面にあるスパむクたんぱく質を発珟するSARSやMERSのワクチン開発においおスパむクたんぱく質を抗原ずするのがよいずいう先行知芋から。DNAは现胞栞たで到達させる必芁があるRNAは现胞膜を透過しお现胞質たで到達すれば発珟する。安定性、遺䌝子導入効率を䞊げるために脂質ナノ粒子などに封入するケヌスも考えられる。

メリット 生物補剀ではないために補造が簡䟿で倧量補造しやすいただし承認枈みワクチンがないため認可枈み補造斜蚭がただない。研究、補造、茞送、保存、投䞎時に病原性りむルスを扱う必芁がない。垞枩保存可胜。

デメリット ワクチンを栞たで送達するために特殊な投䞎デバむスが必芁ずなる。


・リコンビナントたんぱく質ワクチン

SARS-CoV-2のたんぱく質を䜿ったワクチン。倚くの堎合、SARS-CoV-2の膜衚面にあるスパむクたんぱく質を甚いるSARSやMERSのワクチン開発においおスパむクたんぱく質を抗原ずするのがよいずいう先行知芋から。そのたたで抗原ずなる。

メリット リコンビナントたんぱく質ワクチン技術はすでに認可枈みの技術・補造蚭備があるバキュロりむルスを䜿ったむンフル゚ンザワクチン、ヒトパピロヌマりむルスワクチンや、酵母を䜿ったB型肝炎りむルスワクチン、ヒトパピロヌマりむルスワクチン。研究、補造、茞送、保存、投䞎時に病原性りむルスを扱う必芁がない。免疫原性を匕き起こすアゞュバントが䜿える。

デメリット 正しい立䜓構造フォヌルディングのたんぱく質か確認が必芁。倧量補造に手間がかかる。


・りむルスベクタヌベヌスワクチン

SARS-CoV-2のたんぱく質を発珟するりむルスベクタヌを䜿ったワクチン。倚くの堎合、SARS-CoV-2の膜衚面にあるスパむクたんぱく質を発珟するSARSやMERSのワクチン開発においおスパむクたんぱく質を抗原ずするのがよいずいう先行知芋から。

メリット りむルスベクタヌベヌスワクチンはすでに認可枈みの技術・補造蚭備がある゚ボラりむルスワクチンのvesicular stomatitis virusベクタヌのみ研究、補造、茞送、保存、投䞎時に病原性りむルスを扱う必芁がない。非臚床詊隓や臚床詊隓で非垞に有効なデヌタが出おいる。

デメリット りむルスベクタヌそのものが抗原ずなっおしたい、ワクチン効果に悪圱響がでる可胜性がある。


・匱毒化ワクチン

SARS-CoV-2の匱毒株そのものを䜿ったワクチン参考。

メリット ポリオワクチンなどですでに広く䜿われおいる方法であり、進め方が確立しおいる。すでにある補造蚭備を流甚可胜である。

デメリット 匱毒株のクロヌン化が必芁で、非垞に手間ず時間がかかる。りむルスの増やし方が確立しおいない。安党性に関する詊隓の芁求床が高くなる。


・䞍掻性化ワクチン

SARS-CoV-2を殺しお毒性をなくしたワクチン参考。

メリット むンフル゚ンザワクチンなどですでに広く䜿われおいる方法であり、進め方が確立しおいる。すでにある補造蚭備を流甚可胜である。アゞュバントを甚いお免疫原性を䞊昇させるこずができる。SARS-CoV-1りむルスのワクチンずしおすでにヒトで詊されたこずがある。

デメリット 補造時に病原性のりむルスを倧量に扱う必芁がありリスクがある。䞍掻性凊理により抗原性が倉わっおいないか抗原たんぱく質の立䜓構造が倉わっおしたっおいないか確認する必芁がある。


・今回玹介するMedicagoは、SARS-CoV-2ワクチンの開発を詊みおいるバむオベンチャヌである。怍物由来のりむルスの殻だけVirus-Like ParticleVLPを䜿い、SARS-CoV-2のスパむクたんぱく質をVLPの殻の䞊に発珟させ、ヒトに投䞎するこずでSARS-CoV-2の免疫を誘導する技術である。VLPはヒトに察しお感染性はないが、免疫系に察しお抗原提瀺できる効率的な方法である。VLPはりむルスの圢状ず䌌た圢状をしおいるため、免疫系から認識されやすいずのこず。


・VLPベヌスワクチンの抗原探玢のためのスクリヌニング系ずしおVLPExpress™ずいうシステムを構築しおおり、週間で個の異なる抗原を発珟させる探玢研究が可胜。ワクチンの探玢研究システムを甚いお、抗䜓医薬品の探玢も行っおおり、感染症から、オピオむド䟝存症などの治療薬開発を目指しおいる。


・これらの独自技術は感染症以倖の幅広い疟患領域の治療薬ぞ応甚可胜であり、がん免疫治療薬開発なども芖野に入れおいる。


・怍物由来のりむルスを甚いおいるため、怍物を宿䞻ずしお甚いおVLPを増幅しお補造するProficia®テクノロゞヌ。鶏卵を甚いたワクチン補造など埓来の方法に比べお迅速か぀倧芏暡な補造が可胜ずのこず。


パむプラむン詳现未開瀺

・コロナりむルスワクチン

SARS-CoV-2のたんぱく質を殻衚面に発珟する怍物由来VLPワクチン。

開発䞭の適応症

・前臚床研究段階

COVID-19


・むンフル゚ンザりむルスワクチン

むンフル゚ンザりむルスの殻衚面䞊に発珟しおいるヘマグルチニンたんぱく質を殻衚面に発珟する怍物由来VLP4䟡ワクチン。さたざたなむンフル゚ンザりむルスに適応できるずのこず。

開発䞭の適応症

・Phase III

季節性むンフル゚ンザ感染症

・Phase II

パンデミックむンフル゚ンザ感染症


・ロタりむルスワクチン

ロタりむルスのたんぱく質を殻衚面に発珟する怍物由来VLPワクチン。田蟺䞉菱補薬ずの共同研究開発。

開発䞭の適応症

・Phase I

ロタりむルス感染症


・ノロりむルスワクチン

ノロりむルスのたんぱく質を殻衚面に発珟する怍物由来VLPワクチン。

開発䞭の適応症

・前臚床研究段階

ノロりむルス感染症


・コロナりむルス抗䜓医薬品

詳现䞍明。探玢研究段階。


コメント

・MedicagoのVLPは怍物由来りむルスをベヌスずしおいる。そのためヒトの现胞に取り蟌たれる可胜性はおがないだろう。動物由来りむルスを甚いたVLPを、DDS技術ずしお開発しおいる䌚瀟があるが、これは、ヒトの现胞に取り蟌たれお䞭身をデリバリヌするようなVLPを目指しおいる。MedicagoのVLPはそのような甚途では䜿わず、ワクチンに特化した䜿い方になるのだろう。

・匱毒化ワクチンではむンドの䌚瀟がSARS-CoV-2の匱毒株を単離しお開発しおいる参考。他の感染症のワクチンの話だが、䞍掻性化ワクチンでも感染したような症状が出おしたう人もいる。匱毒株で重症化しおしたうこずはないのだろうか


キヌワヌド

・ワクチン

・抗原発珟Virus-Like ParticleVLP

・新型コロナりむルス感染症COVID-19

・むンフル゚ンザ


免責事項

正確な情報提䟛を心がけおいたすが、本内容に基づいた劂䜕なるアクションに察しおも元補薬研究員ケンは責任をずれたせん。よろしくお願いしたす。

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