ビッグデータとAIを用いた解析により、既知のターゲット分子に対する低分子化合物を新しい適応疾患で臨床開発しているバイオベンチャー
パイプライン:
・BXCL501
選択的α2アドレナリン受容体アゴニスト活性を持つ低分子化合物。麻酔薬として使われている薬剤を舌下投与できるよう製剤化したもの。
開発中の適応症
・Phase 1 / 2
統合失調症や双極性障害における興奮状態(焦燥感)、老人性認知症
ClinicalTrials.govの登録は見つからず
・BXCL701
dipeptidyl peptidases (DPP) 8/9阻害活性とFibroblast Activator Protein (FAP)阻害活性をもつ低分子化合物。経口剤。STING(stimulator of interferon genes)、indoleamine 2,3-dioxygenase (IDO)、CXCL12/CXCR4 axisなどの免疫経路を調節すると考えられ、免疫チェックポイント阻害薬との併用で相乗的効果を持つことを期待している。
開発中の適応症
・Phase 1 / 2
前立腺神経内分泌癌(NEPC)
すい臓がん
ClinicalTrials.govの登録は見つからず
最近のニュース:
RNAiによる核酸医薬品のトップランナーの一つAlnylam社とAI創薬で提携。
武田薬品とBioxcel社は希少疾患へのドラッグリパーパシングで提携
コメント:
・少し調べたのだが、どのようなビッグデータや人工知能技術を用いているのかは分からなかった(説明されても分からなそうだが、、、)。
・よく言われているビッグデータによるドラッグリポジショニング、ドラッグリパーパシングが本当にできるのか、結果が楽しみだ。
・他にもBXCL702(血液がん)、BXCL502(神経変性疾患)、BXCL101(神経線維腫症Ⅱ型)、BXCL901(希少疾患)などが非臨床段階にあるようだ。
キーワード:
・人工知能(AI)創薬
・ドラッグリポジショニング
・がん
・中枢神経系疾患
免責事項:
正確な情報提供を心がけていますが、本内容に基づいた如何なるアクションに対しても元製薬研究員ケンは責任をとれません。よろしくお願いします。