top of page

LIfT Biosciences (London, the United Kingdom) ー元製薬研究員ケンのバイオベンチャー探索(第48回)ー

  • 執筆者の写真: Ken Yoshida
    Ken Yoshida
  • 2018年3月3日
  • 読了時間: 2分

ガンを殺すことが出来るヒト好中球のバンクを作製し、すい臓がんなどの既存治療による治癒が難しい患者さんに移植する細胞治療の確立を目指すバイオベンチャー

背景とテクノロジー:

・アメリカWake Forest UniversityのDr. Zheng Cuiが2003年に報告した、ガン細胞に抵抗性を持つ強力な自然免疫システムを持つSR/CR (Spontaneous Regression/Cancer Resistant)マウスを報告した。このマウスからとった白血球細胞を、ガン移植マウスに投与するとガンが消失する。また、培養HeLa細胞にこのマウスからとった白血球細胞を加えるとHeLa細胞を殺す活性を持つ。

・Dr. Zheng Cuiはヒトの10-15%でSR/CRマウスと同じようなガンを殺す活性を持つ白血球細胞を持つことを見出している。そこで、培養実験系においてガンを殺す活性を持つ白血球細胞(好中球)をヒトから抽出しバンク化しようと試みているのがこのLIfT Biosciences社。

パイプライン:

LPC001

ガンを殺す活性を持つ好中球細胞を用いた細胞移植治療。他のプログラムとの違いは不明。2023年発売を目指す。

開発中の適応症

・前臨床段階

膵管腺ガン

LST002

ガンを殺す活性を持つ好中球細胞を用いた細胞移植治療。他のプログラムとの違いは不明。2023年発売を目指す。

開発中の適応症

・前臨床段階

最近のニュース:特になし

コメント:

・社名のLIfTとはLeucocyte Infusion Therapy(白血球細胞注入療法)の略

・「10-15%のヒトだけガンを殺す活性を持つ好中球を持つって本当なの?」と思ったのだが、業界でも未だ懐疑的な意見も多いようだ。本当に効果が臨床で証明されたら凄いと思う。NatureやScience に載ってる論文だって本当かどうかは分からないですから、こうやって治験やってもらうのが一番良い証明方法だなと思います。

キーワード:

・好中球バンク

・固形ガン

・細胞治療

免責事項:

正確な情報提供を心がけていますが、本内容に基づいた如何なるアクションに対しても元製薬研究員ケンは責任をとれません。よろしくお願いします。

 
 
 

最新記事

すべて表示

コメント


bottom of page