就活の時期ですね。最近は少子化の影響から、昔より就活は厳しくなくなってきていると言われているみたいです。でも生命科学系の人たちは、変わらず就活大変なのではと思います。その一番の理由は、
需給ギャップがあるから
です。何のこと?って思われた人もいると思いますが、要は今の大学・大学院には生命科学関連の学科・研究室がとっても多くて、非常にたくさんの人が生命科学研究に携わって(人材が供給されてる)ます。けど、その人材が活きる生命科学系のビジネス(人材の需要)が少ない。これが需給ギャップを産んでるということです。生命科学系のビジネスと言えば代表は製薬業界。あまり知られてないけど、日本の製薬会社は先進国の中では弱い方です。会社規模が小さいため、求人数が少ないです。博士取得(見込)の人は基本的には研究職しばりということになるので、ますます狭き門になります。
日本が世界的に見て強い産業、例えばロボットとか自動車みたいな会社は大企業、中小企業ともたくさんあり、相対的には求人数が多いと思います。だから工学系の方が生命科学をよりは楽なのではと思います。
そんな大変な製薬の研究職に就職を希望する方々からアドバイスを求められることがよくあります。狭き門である以上、「これをすれば大丈夫!」ってアドバイスをしてあげられないのが辛いところです。でもまずは
自分のこと、相手のことを知ること
から始めていくべきです。自己分析と業界分析、会社分析ですね。就活生のバイブルみたいな本がいっぱいあるので、それを参考にしてもらえればと思いますが、業界分析には私の無料メルマガももしよければお役に立てればと思いますので、メルマガ登録してもらえればと思います(こちらから)。
それから、自己分析では自分が何がしたいのか?をはっきりさせておきましょう。
①製薬会社に入って薬作りに関わりたい(研究職にこだわらないけど、製薬には入りたい)
②創薬研究がしたい(製薬研究職一本でいきたい)
③製薬にはこだわらないが研究がしたい
とかがクリアな方がいいです。①であれば、臨床開発職とか学術とかも検討してみましょう(修士)。②であれば、最近は大学の創薬研究室とかもあるので、そちらを検討してみてもいいかもしれません(こちらは更に狭き門ではあります)。③であれば、食品とか化学とか他の業界の研究職も検討してみてはと思います。
とにかく、冒頭にも言った通り、日本の生命科学系の企業は事業規模が小さく、求人数が少ないので、広く考えることが重要になると思います。
参考になれば幸いです。ご質問ご意見はお気軽にkenyoshida36@gmail.comまたは下のコメント欄まで。