流行りの腸内細菌に着目し治療薬・診断薬創製を目指すバイオベンチャー。武田薬品やジョンソン&ジョンソン、BMSなど大手製薬と業務提携。
ホームページ:http://www.enterome.fr/
パイプライン:
・EB8018
粘着性侵害性大腸菌(AIEC)が持つFimHという接着分子が腸管壁のCEACAM6やTLR4と結合し、組織内に侵入する。EB8018はFimHと結合することでサイトカイン産生と、AIECの組織内侵入を阻害する。
適応症:
Phase 1
・EO2315
がんワクチン。腸内細菌由来のガン細胞特異的抗原を見つけ出し、腸内細菌由来の抗原をがんワクチンとして使う。
適応症:
前臨床段階
最近のニュース:
腸内細菌のメタゲノム解析を用い、炎症性腸疾患を適応とする治療薬創製のための共同研究開発契約
EnteromeとNestle子会社が炎症性腸疾患やNASHなどのの診断薬開発の業務提携を行った。
BMSとEnteromeの腸内細菌に着目したがん治療薬創製、バイオマーカー探索などに関する業務提携
コメント:
・EB8018は米Vertex Pharmaceuticals社からの導入
・腸内細菌に着目したバイオベンチャーのフロンティア的存在
・患者さんの糞便から取った腸内細菌ゲノムを解析し、疾患治療に役立てる戦略
・現在先行中の消化器疾患、ガンだけでなく、うつ病などのCNS疾患や自己免疫疾患と腸内細菌との関連からの創薬も。
キーワード:
腸内細菌
消化器疾患
ガン
免責事項:
正確な情報提供を心がけていますが、本内容に基づいた如何なるアクションに対しても元製薬研究員ケンは責任をとれません。よろしくお願いします。