経口投与できるペプチドをデザインする技術を持つベンチャー。現在抗体医薬品で治療されている疾患に対し、この技術で治療薬を作ることで差別化を狙う。
パイプライン:
・PTG-100
α4β7インテグリン アンタゴニスト。武田薬品(ミレニアム)が創製したα4β7インテグリン 抗体エンティビオ(vedolizumab)の中分子バージョン。経口投与。
適応症は
Phase2b
炎症性腸疾患(IBD)の潰瘍性大腸炎
・PTG-200
IL-23受容体アンタゴニスト。Janssen Biotechと共同開発。経口投与。(IL-23抗体は尋常性乾癬の治療薬としてSun Pharmaceuticalsが開発中。IL12&23アンタゴニストUstekinumabはヤンセンの乾癬およびクローン病治療薬)。
適応症は
前臨床段階
炎症性腸疾患(IBD)のクローン病
・PTG-300
ヘプシジンというペプチドのペプチドミメティックス(ペプチド模倣薬)。これは経口ではなく注射剤。ヘプシジンは内在性生理活性ペプチドで、鉄が過剰になった時に産生されて生体内の鉄蓄積を抑制する。
適応症は
Phase 1
などの鉄蓄積過剰に関係する疾患
最近のニュース:
IronwoodとProtagonistが両社の技術での共同研究を行う
Johnson & JohnsonがPTG-200を共同開発
コメント:
・経口投与できるペプチドミメティックスを探索する技術を持つ(ペプチドケミストリー、ファージライブラリー、in silicoドラッグデザイン)
・他社が抗体医薬品でPOC studyを行ったターゲット分子に対して、同じターゲット分子に作用させるペプチドミメティックスを作り、薬にする戦略
キーワード:
・ペプチドミメティックス
・in silicoドラッグデザイン
・消化器疾患
免責事項:
正確な情報提供を心がけていますが、本内容に基づいた如何なるアクションに対しても元製薬研究員ケンは責任をとれません。よろしくお願いします。