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「選択と集中」という経営方針


最近の内資系製薬会社は多くの会社が

選択と集中

という経営方針をとっています。これは、厚生労働省が「国内の製薬会社はグローバルな競争力をつけるためにスペシァリティファーマになる」という方針を示したことに基づいています。スペシァリティファーマとは、専門領域を作り、それに特化することで、その領域において世界で売れる薬を作る製薬会社のことです。このスペシァリティファーマを目指すために、多くの内資系製薬会社が会社資源の選択と集中という経営方針をとっています。

ということで、各製薬会社のホームページを見れば、どこの製薬会社がどんな治療領域に特化しているかが分かると思います。売上上位の製薬会社は、みんな

がん領域に特化する

と言っていて、外国の大手製薬会社と同じことを言っているのにそんなんでグローバルに戦えるスペシァリティファーマになれるのかな?とか疑問に思うかと思います。しかし、例えば国内最大手のT社が得意の糖尿病領域から撤退したり、メバロチンで大きくなったDS社が高脂血症を最重点領域にしていなかったりと、各社頑張って「選択と集中」をされています。

果たしてこれが会社にとって吉と出るか凶と出るかは分かりませんが、就活生の皆さんはそれを把握して面接に望まないといけません。この時の注意点として、一般的には選択と集中している領域の研究をしている人が内定を得るケースが多いのは確かです。しかし、企業側としては領域を特化することで視野が狭くなることなどを気にはかけていて、複数採用のケースでは専門が重点領域とは違う人を採用するケースもあります。第一、専門以外のことでもできるフレッシュな人を採用している訳ですから、そこは気にしないと言い切る採用担当者もいます。

内定は巡りあわせですから、正直よく分かりません。ですので、ご自身の専門領域と企業の重点領域が異なるからと言って、あきらめなければいけないということはないと思います。

どの会社に対しても言える大事なことは、

面接でポテンシャルの高さを見せること

です。プレゼンもその手段の一つです。

ご質問はお気軽にkenyoshida36@gmail.comまで。

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